パトレイバー1と2、天使のたまごを見た

パトレイバー1と2、天使のたまごを見た

押井守監督のアニメ、『機動警察パトレイバー the Movie』『機動警察パトレイバー 2 the Movie』『天使のたまご』 を続けてみました。押井守のアニメを見るのは初めて。あと、補足的に『BSアニメ夜話』のパトレイバーの回を見ました。

今回はまず劇場1作目『機動警察パトレイバー the Movie』の感想。
劇場2作目と天使のたまごの感想はこちら。 パトレイバー2と天使のたまごの感想 ≪ どうにもならない劣情の種子を植え付けられたばかりに

機動警察パトレイバー

メディアミックスで展開された一連のパトレイバー作品は、漫画家ゆうきまさみ、デザイナー・アニメ監督の出渕裕、脚本家の伊藤和典らが中心になって、企画・設定をつくったもの。まず先行してゆうきまさみの漫画作品が発表されて、次にOVA(ビデオアニメ)、そして劇場版アニメ、TVシリーズが作られました。以下発表順

  • 漫画版 1988年~1994年 
  • 初期OVA 1988年~1989年 
  • 劇場版第1作『機動警察パトレイバー the Movie』1989年
  • TVシリーズ 1989年~1990年
  • 後期OVAシリーズ 1990年~1992年
  • 劇場版第2作『機動警察パトレイバー 2 the Movie』1993年

漫画、OVA、劇場版、TVが一年の間に次々発表されてるので、企画の段階でかなりメディアミックスを意識した作品群だったことがわかります。今回見たのは劇場版アニメ。

東京バベル

劇場版第1作『機動警察パトレイバー the Movie』は1989年とゆうバブル絶頂期の作品で、過剰な自意識の蔓延するバブルの時代雰囲気がつくる都市に対する批判『退廃する都市・都市への違和感』がテーマになっています。

また、箱舟とゆう名のついた海上基地やバビロンって名の都市計画、旧約聖書からの引用がでてきたりして、創世記が物語の基底になっています。バベルの塔は、高すぎる塔を作る人々に怒った神が、たくさんの言葉を与える事で混乱をもたらした話ですが、パトレイバーとバベルの塔には対応があって、それぞれ、

  • 神 ⇔ 帆場(コンピュータウイルスを作った犯人、旧約聖書の神エホバにかけている。)
  • 高すぎるバベルの塔 ⇔ 批判すべき都市としての東京
  • 言葉 ⇔ コンピュータウィルス

と、こんな感じに、劇場1作目の物語は、自意識過剰になりすぎた東京に怒った帆場が、東京を混乱させるためにコンピュータウィルスをばらまくとゆう、バベルの塔の書き換えの物語になっています。東京をバベルに見立てることで時代雰囲気に対する批判を都市に代弁させて『退廃する都市・都市への違和感』とゆうテーマを明確にしています。

絵的に印象に残ったシーンは、モニタ画面いっぱいに表示されているbabelとゆう文字が顔に反射するシーンと、課長に怒られる時のシーンです。この二つのシーンは魚眼レンズで撮影したような歪みの効果を表現していて印象的でした。