横浜美術館に行ってきた

横浜美術館に行ってきた

横浜美術館 『水の情景−モネ、大観から現代まで』展(7/1日まで)に行ってきました。水をテーマにして絵画、写真、映像など100点あまりを、四つのセクションにわけて展示しています。

同時に、今月は横浜フランス月間とかで、2007特別展示『フランス美術の愉しみ—セザンヌ、ピカソ、アジェ・・・』(7/7日まで)ってのもやってました。こちらも、かなりの展示量で、両方見るのには結構な時間、3時間ぐらいかな、がかかって、閉館時間になってしまったので、最後の方は駆け足でしたが、かなりおもしろかったです。

『水の情景−モネ、大観から現代まで』は、四つのセクションにわかれています。それぞれのセクションの概要と、主な芸術家は以下のとおり。

  • セクションⅠ:たゆたう

水辺の情景、水面の表情・・・水のある場所にたたずむ。クロード・モネ、川瀬巴水、村上華岳、福田平八郎、徳岡神泉、高松次郎、眞板雅文、金村修、丸山直文、水野勝規、水木塁、藤芳あい ほか

  • セクションⅡ:動く

滝、波・・・流動する水が”形”をなす一瞬を切り取る。ギュスターヴ・クールベ、横山大観、アンソニー・カロ、柴田敏雄、クォン・ブムン、石田尚志、梶井照陰 ほか

  • セクションⅢ:満ちる

雨や蒸気・・・風景を覆い尽くす豊かな水をとらえる。 J・M・W・ターナー、ポール・シニャック、小林清親、菱田春草、鏑木清方、今村紫紅、原田正路 ほか

  • セクションⅣ:水と人

水が映し出す、人の心、社会・・・その様々なメッセージ。香月泰男、ロバート・キャパ、沢田教一、ルイス・ボルツ、ビル・ヴィオラ、高嶺格、ジュン=グエン・ハツシバ、照屋勇賢、淀川テクニック ほか

引用元: 展示会の構成と主な出品作品:水の情景−モネ、大観から現代まで | 横浜美術館 YOKOHAMA MUSEUM OF ART

水の情景展、印象に残った作品

恥ずかしながら、僕はほとんどの芸術家を知りませんが、印象に残った作品をメモ程度にいくつかセクション順にあげてみます。作品の感想は、歴史的・技術的な事はわからないので、印象・感情論で。モネ、大観以外で有名な芸術家は、ギュスターヴ・クールベ、J・M・W・ターナーあたりらしいです。

セクションⅠ:たゆたう

まず、「セクションⅠ:たゆたう」では、丸山直文の作品が印象に残っています。キャンパスを水で濡らして、その上に描くそうで、画像ではわかりにくいけど、にじみと色づかいが幻想的な感じ。
あと、アンリ・カルティエ=ブレッソンの有名な写真が見れたのと、荻野茂二の実験映像もこれが戦前の作品なのかと驚くくらいよかった。
丸山直文
丸山直文 Naofumi Maruyama
『path 3』
2005年

Henri-Cartier-Bresson
アンリ・カルティエ=ブレッソン Henri Cartier-Bresson
サン=ラザール駅裏 Behind the Gare St. Lazare
1932年

セクションⅡ:動く

「セクションⅡ:動く」では、柴田敏雄のダムの写真の迫力に圧倒されました。アメリカで一番大きなコンクリート建造物といわれるワシントン州のグランドクリーダムで撮影したものだそうです。構図がいいのはもちろん、間近で見ると細部まで緊張感が漂っていて、冷たい怒りみたいなのを感じました。
洋画ではギュスターヴ・クールベ、日本画では横山大観の作品がありましたが、そこまでピンとこなかったなぁ。

Shibata-toshio
柴田 敏雄 Toshio Shibata

セクションⅢ:満ちる

ポール・シニャックの二つの作品が印象に残っています。点描のような非常に短いタッチで、淡い色彩の様々な色を効果的に使って描かれていて、シニャックはこのような技法を用いた新印象派の、代表的画家だそう。新印象派は19世紀末から20世紀初頭にかけて興隆したそうで、ジョルジュ・スーラの『アニエールの水浴』は教科書とかで見たことのある有名作品。

日本画では、鏑木清方の人物画が繊細できれいでした。この人の作品は、常設の方にもいくつか展示されてた。

Paul Signac
ポール・シニャック Paul Signac
『ヴェネツィア』
1908年
アサヒビール

Paul Signac
ポール・シニャック Paul Signac
《ロッテルダム、蒸気》
1906年
島根県立美術館蔵

セクションⅣ:水と人

ビル・ヴィオラの映像作品と、ロバート・キャパ、沢田教一の戦争写真が印象に残ってます。特に、キャパのノルマンディー(違うかも?)と、沢田教一のベトナムが、並べて展示されてあったので、興味深かったです。他にも、香月泰男の暗い感じの絵画、ルイス・ボルツの批評的な写真もよかった。

kyouichi-sawada
沢田 教一
Kyouichi Sawada
1965

フランス美術の愉しみ展

こっちはまた後日書いてもいいけど、個人的にはウジェーヌ・アジェ、ロベール・ドアノー、ブレッソンの写真と、ジョルジュ・ブラックの絵画を見れたのがよかった。

常設展示:横浜美術館 YOKOHAMA MUSEUM OF ART

参照・参考

水の情景展の感想を書いている、見識ある人達のブログ記事。
いづつやの文化記号: 横浜美術館の水の情景展
あるYoginiの日常 水の情景展 横浜美術館
徒然と(美術と本と映画好き…) 水の情景 (横浜美術館)
日毎に敵と懶惰に戦う - 横浜美術館『水の情景』

丸山直文の作品
SHUGOARTS: Naofumi MARUYAMA

柴田 敏雄の作品
Nikon | ウェブギャラリー | 2004年5月 | 柴田 敏雄(しばた としお)<文中敬称略>

photo by mu_0623