2008年読んでおもしろかった本10冊

2008年読んでおもしろかった本10冊

小説以外で、今年読んでおもしろかった本10冊。そのうち山本七平の本が三冊。今年は山本七平フィーバーでした。

個人的には『生物と無生物のあいだ』はあんまおもしろくなかったなぁ。センス・オブ・ワンダーが足りません。『ワンダフル・ライフ』の方が断然よかったです。

上野千鶴子 『家父長制と資本制』

女性は家父長制と資本制の二元的な「構造」に虐げられてきた。個々の男性の意識がどう変わろうが「構造」にはまったく関係無い。マルクス主義フェミニズムの本。上野千鶴子頭良すぎ、理論は冴え渡ってて且つ読ませます。

山本七平 『現人神の創作者たち』『日本人とユダヤ人』『「空気」の研究』

山本七平はどれも良かった。日本特有の思想とはどうゆうものか、そのような思想が形成される要因はどこにあるのか。とゆう探求心と今の日本に対する危機感を持って、どの本も書かれている。特に『現人神の創作者たち』は傑作。



野田 努 『ブラック・マシン・ミュージック—ディスコ、ハウス、デトロイト・テクノ』

ダンスミュージックの歴史を総括し、デトロイト・テクノの文化を体験出来る類書の無い本。デトロイト・テクノとはジャンルではなくシーンです。

小林 秀雄 『モオツァルト・無常という事』

モーツァルトが聞きたくてたまらなくなるモーツァルトの評論。

高橋洋一『さらば財務省!』

題名からして、何か暴露本みたいな(『さらば外務省』のパクリ)印象を受けるが、現在進行中の日本の政治経済について、官僚の官僚組織を突き破る目線で書かれた真面目な一般書・教養書。

関川夏央『新装版ソウルの練習問題』

夜間外出禁止令が敷かれていた80年代の韓国を、詩的で叙情的な文章で綴るレポート。青春っぽい感じがまた良いです。

スティーヴン・ジェイ グールド 『ワンダフル・ライフ—バージェス頁岩と生物進化の物語』

特に重要視されていなかったカンブリア紀の化石から、今までの生物分類体系とはかけ離れた生物群の痕跡を見つけ出す科学者達の本。未知のモノを見つけ出す喜びに溢れています。

福田 和也『作家の値うち』

日本の現代作家100人を著作ごとに点数をつけた評論集。古本屋に行く時はこれを参考にします。