福井 直樹『自然科学としての言語学—生成文法とは何か』の感想

福井 直樹『自然科学としての言語学—生成文法とは何か』の感想

Noam Chomsky

チョムスキー『生成文法の企て』の訳者であり、生成文法の世界では黒田成幸と共に著名?な福井直樹の、一般向けに書かれている『自然科学としての言語学—生成文法とは何か』は、専門用語の説明をきちんとしてくれるので入門書としてさくさく読めて、小難しい理論も少しだけど学べるし、出版が比較的最近 (2001年) で極小モデルについて章をひとつ割いており、『生成文法の企て』は理論についての説明が皆無で、内容もちょっと古いみたいで、先にこちらを読んだ方が良かったかと悔恨を込めて思う。

福井はよく参考文献として (福井 1992) みたいに自著をあげるけど、ちょっと笑ったのは、極小モデルの専門的な文献としてチョムスキーの著書をあげた後、日本語の文献として

日本語の文献では、極小モデルを含む生成文法理論の包括的研究史をある程度専門的に論じたものとして、福井(準備中)がある。

引用元:『自然科学としての言語学—生成文法とは何か』 P109

準備中!の自著をあげている。お茶目。

参考・参照

極東ブログ: 山形浩生の書評から雑感

photo by by B Tal